ユーザ導入事例

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導入事例

サーバ/ストレージ製品
デスクトップパソコン/ノートパソコン製品

株式会社ウェブクルー

株式会社ウェブクルー

サイト立ち上げのスピードアップを目指して、フレームワークを開発。
標準基盤として、Dell SE RACパッケージを採用

インターネットの世界では、飽くなきスピードへの挑戦が続いている。ウェブクルーは、アプリケーション開発の標準フレームワーク構築によって、サイト立ち上げにかかる時間のさらなるスピードアップに成功した。

株式会社ウェブクルー

株式会社ウェブクルー
 
本社:東京都港区六本木一丁目6番1号。設立1999年1月。保険情報をはじめ、さまざまな商品・サービスを比較検討できるWebサイト(E マーケットプレイス)を運営。2004 年9月、東証マザーズ上場。運営サイトの拡充と、サプライヤ(商品・サービスを提供する事業者)への総合的なマーケティングに注力し、業容のさらなる拡大を目指している。資本金21億8200万円。売上高:単独23億9700万円(2004年9月期)。従業員数単独23人。
http://www.webcrew.co.jp/External link
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事例から読み解く、第二回株式会社ウェブクルー

国内では約8万サイト(*1)にのぼるインターネット通販サイト

ブロードバンドの普及とともにインターネット通販の利用が急速に拡大している。経済産業省の発表では、インターネット通販の市場規模は、2003年で4兆4240億円(*2)。年商100億円を超えるサイトも登場している。

インターネット通販は、買い物に出かける手間こそかからないが、複数のサイトを比較検討するとなると相当な時間が必要だ。そこで登場したのが、インターネット上のさまざまな商品・サービスを比較検討するWebサイト(Eマーケットプレイス)である。

1999年に設立されたウェブクルーは、「保険スクエアbang!」を主力のEマーケットプレイスとして、自動車保険、生保等の比較と見積もり可能なサイトを運営してきた。さらに最近では、「ピアノ買取.net」「選べる資格.com」「家庭教師比較.com」「結婚サービス比較.com」など、多種多様な比較サイトを立ち上げている。

「サプライヤ(参加企業)と消費者の間を取り持つことで、インターネット利用者により大きな自由と可能性を提供するのが、比較サイトの社会的使命だと考えています」と、株式会社ウェブクルー部統括ディレクター清水誠氏は語る。

*1 ネットアンドセキュリティ総研株式会社調べ

*2 出典は経済産業省・情報経済アウトルック。インターネット上で取引が行われた銀行・証券の取引手数料等、消費者金融の利息相当額、インターネット上で見積もりが行われ契約に至った生保・損保のすべてを含む。

株式会社ウェブクルー

1ヶ月に1サイトを新規に立ち上げてビジネス拡大

比較サイト同士の競争も熾烈だが、ウェブクルーの強みは、「スピード感」と「収益管理」にある。

スピードが要求されるインターネットの世界でも、サイト立ち上げには通常2~3ヶ月を要するが、ウェブクルーは何と1ヶ月に1サイトの割合で、次々に比較サイトを立ち上げている。しかも、サイトごとのROIをきちんと管理して着実な利益をあげ、2004年9月には東証マザーズ上場も果たした。サイトの収益を把握するには何を計測するべきか、どういう状況のときにはどういう対策を講じるべきかなど、サイトの収益管理の高度なノウハウが蓄積されているのである。

「システムをもっと早く開発したい、サイトをより良くするための変更にももっとスピード感がほしい、運用効率も上げて管理者の手をかけずに多数のサイトを運用したいというのが、システムに対する3大要求なのです」と、清水氏はスピード感を強調する。

ディスクの台数が増えても、上位製品に買い換える必要がない。他社とは違うデルの拡張性

Dell SE RACパッケージでフレームワーク基盤を構築

もっとスピード感のあるサイト運営をしたい。そこでウェブクルーは、フレームワーク基盤を確立することにした。これまでのサイトは、開発担当者が各自で使用言語、ハードウェアメーカーなどを決めていた。スピード優先で開発してきたため、ドキュメントも整備されていない。サプライヤ(参加企業)から掲載内容の変更依頼が来ると、いちいち開発担当者を探すこともしばしばだった。しかし、この時点でウェブクルーが運営するサイトは7サイトに達していた。もはや個別のアプリケーション開発では、開発も運用も立ちゆかない。

2004年初頭、アプリケーションごとにサーバを立てる方式をやめて、サーバもアプリケーションも統一したフレームワークのもとに統合する方針が定まった。次に、JavaとOracleを使ってアプリケーションの共通基盤を開発。さらに2004年10月、このアプリケーション・フレームワークを稼働させるハードウェアの共通基盤として、デルが提供する「Dell SE RACパッケージ」を採用した。これは、OracleReal Application Clusters 10g(以降「Oracle RAC 10g」と表記)と、Oracle RAC 10gに最適化したデルのサーバおよび高性能ネットワークストレージの組み合わせを、導入サービスと共に提供するソリューションである。

ウェブクルーにとってOracleデータベースは、既存のアプリケーション資産を活かすうえで不可欠だった。しかもOracle Database 10gでは、Standard EditionでOracle RACを利用できるため、少ない投資で高性能なクラスタシステムを構築して可用性を高めることができる。さらに、ハードとソフトが一体化しているDell SE RACパッケージを利用することで、フレームワークの短期構築をねらった。

コストパフォーマンスと拡張性優れたデルのストレージ

ハードウェアプラットフォームについては、デルと他社との間で慎重な比較検討をした。ワールドワイド企業で、信頼性と保守サービスが優れていることは、選定の第一条件である。さらにデルは、サーバ、ストレージ、スイッチすべてにおいて、製品のラインアップが豊富であり、コストパフォーマンスも高い。特に、Dell|EMCファイバーチャネルストレージの将来を見通したフレキシブルな拡張性とコストパフォーマンスの高さは、他社製品には無いアドバンテージだ。同じ筺体で15台までディスクドライブを格納でき、拡張筐体の追加で容量増加も可能。同一SAN内に上位・新規機種を追加して更なる性能向上もできる。

40日から19日へと大幅に短縮した新規サイトの開発期間

フレームワーク上でのアプリケーション稼働が始まったのは2005年2月である。現在、約20のサイトが順次移行中であり、2005年秋までにマイグレーションを完了する。フレームワーク構築により、サイト開発のスピードはさらに向上した。

「サイト立ち上げに、従来は40日かかっていましたが、現在は19日に短縮できました。開発工数も、4人月だったものが1.4人月に削減できています」と清水氏は言う。データベースサーバは、OracleRACを搭載した2台に統合した。20台だったWebアプリケーション・サーバも、アクティブ2台とスタンバイ1台の合計3台に統合。

アプリケーション・フレームワークのもとで、プログラムの修正手順も標準化した。運用管理の手間は大幅に削減でき、管理者を増員しなくてもサイトを増やしていける見込みが立った。

Oracle RAC 10gでインターネットビジネスを支える可用性も向上

サイトの可用性が向上したのも大きな成果である。Eマーケットプレイスにおいて、可用性は重要なテーマだ。ウェブクルーの比較サイトでは、利用者がサービスを選んでサプライヤに対して資料請求や見積もりなどのアクションを起こしたときに初めて、サプライヤから手数料を徴収する。したがって、比較検討からアクション完了までのプロセスへいかにスムーズに誘導するかが重要であり、サービスが途中でダウンしてしまうと、全く売上にならない。

「クラスタシステムを構築していなかったOracle 8i Databaseの時代には、片方のサーバがダウンしたときにもう一方のサーバに切り替えるのに3分かかっていました。Oracle RACを使った現システムでは、切り替えにかかる時間はほぼゼロになりました」と、株式会社ウェブクルーシステム部インフラチームアシスタントマネージャー斉藤智大氏は喜ぶ。Dell SE RACパッケージを採用したため、問題が発生したときの問い合わせ窓口が一本化され、原因の切り分けが短時間でできるようになったのも、サイトの安定化に貢献している。

BI機能をさらに強化して社員全員の理論武装を目指す

今後の目標は2つある。ひとつは、ROI評価やユーザ動向把握など、分析機能を強化することだ。オラクルが提供する「Oracle Discoverer」などの使いやすいビジネスインテリジェンス・ツールを導入して、営業担当者をはじめとする社員全員がデータ分析を行って理論武装していきたいと考えている。

もうひとつは、サイトを積極的に増やして、ビジネスの範囲を広げることだ。現在すでに、中国への不動産投資やゴルフ会員権の情報提供サイトを立ち上げているが、今後もビジネスの範囲を広げていく。サイトが増えれば増えるほど、拡張性の高いプラットフォームを選択した効果が出てくるはずだ。「ハード/ソフトの整合性テストもコンサルティングも、自分でやるものだと思っていましたが、Dell SE RACパッケージを使ってみると、ワンストップサービスというものが大変助けになることがわかりました。今後は、さまざまな形 で社外の力を活用していきたい」と清水氏は、早くも次の戦略に思いをめぐらせている。

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